西独テレフンケンの業務用フルレンジ・スピーカーの状態、程度の極めて良いペア（２本）です。このスピーカー・ユニットは、テレフンケンの業務用音響機器の小型モニター・スピーカーとして使用されたもので、ＤＥＷの大型アルニコ・マグネットとフルトミュラー社の上質で軽量のコーンを採用した音質的にも優れた希少な口径７インチ（約１８ｃｍ）の素性の良いフルレンジ・スピーカー・ユニットです。インピーダンスは、約６オームです。いずれのユニットの後部マグネット部分にＤＥＷ ＭＡＧＮＥＴＦＡＢＲＩＫ ＤＯＲＴＭＵＮＤの刻印がされ、テレフンケンのディケールが貼付されています。スピーカー本体は、１９５０年代頃に優れた設計や製造工程に基づき製造されたものですので、本体フレーム等の外観に経年による少し微細な汚れや塗装の妬けなどが見られますが、コーンやエッジ等の状態をはじめ、機能的にはほぼ完璧と言える極めて状態の良いものです。音質的には、主観が入りますが、バイオリンなどの弦楽器、ピアノなどの打鍵楽器の再現においては、律儀さの中に独特の甘さを伴った音質を有し、小編成のジャズ等においても、破綻のないスケール感を表出します。また、定位とバランスの良さから、ボーカル等においては、歌唱者の感情の表現なども自然に生々しく再現するなど、バッフルや小型の後面開放箱、ウェスタン・エレクトリックの８インチ指定箱等による使用により、手軽に良質な音楽を再現する小型フルレンジ・スピーカー・ユニットと言えるかと思います。このスピーカーは、私が趣味で約１７～１８年程前にテレフンケンやシーメンスなどのドイツ業務用スピーカーの音楽性の魅力に惹かれ、小出力真空管アンプからの出力を受けるフルレンジ・スピーカー・システムを製作する計画で、このテレフンケンのユニットを含め、幾種類かのフルレンジ・スピーカー・ユニットを購入していたものの一つです。尚、本スピーカー・ユニットは状態、程度も極めて良く、音質的にも優れた希少なもので、設定した価格以上の価値のあるユニットと言えるかと思います。発送については、厳重に梱包してゆうパックでの発送となります。